仮想通貨EOS(イオス)とは?
2017年6月に生まれ、
またたく間に時価総額トップテンに
おどり出た仮想通貨EOS(イオス)。
「EOSトークンには価値がない」
と公式が発表しているのにもかかわらず、
その人気は高いものがあります。
日本の取引所では上場されていませんが、
海外の取引所では大手をはじめ多くの
取引所に上場され、活発に取引されています。
その人気はEOS(イオス)が様々な点が
けた外れで、とにかく期待を持たせて
くれる特徴にあるのでしょう。
EOS(イオス)とは
どんな仮想通貨なのか、
また将来性はどうなのか、
詳しく見ていきましょう。
仮想通貨EOS(イオス)とは
EOS(イオス)は2017年6月に
誕生したばかりの仮想通貨です。
ICOでは4400億円という
けた外れに巨額の資金を集めて
話題になりました。
当初
イーサリアム上のトークンでしたが、
2018年6月には独自のメインネットに
移行を完了しています。
また、
その特徴からイーサリアムを超える
仮想通貨になると期待されています。
仮想通貨EOS(イオス)の基本情報
まずはEOS(イオス)の基本情報を
押さえておきましょう。
通貨名 | EOS(イオス) |
通貨単位 | EOS |
公開日 | 2017年6月26日 |
発行上限 | 10億EOS |
承認アルゴリズム | DPoS |
公式サイト | 公式サイト |
ホワイトペーパー | ホワイトペーパー |
EOS(イオス)とは
DApps(分散型アプリケーション)の
プラットフォームであり、
またその中で使われる
仮想通貨の名称です。
仮想通貨EOS(イオス)の特徴
EOS(イオス)の特徴はおもに4点です。
●圧倒的なトランザクション処理性能
EOS(イオス)のトランザクション
処理性能はけた外れです。
主要な仮想通貨の処理性能は
・ビットコイン:秒間7件
・イーサリアム:秒間15件
・リップル:秒間1500件
です。
ちなみに世界一速いと言われている
クレジットカードのVISAの処理性能が
1秒間に6000件と言われています。
これに対してEOS(イオス)は
1秒間で数百万件の取引を処理できる
とされています。
まさに圧倒的と言える数字ですね。
●取引手数料が無料
ふつう仮想通貨では取引(送金など)を
行う際には手数料が必要になります。
取引を処理してくれるマイナーに
料金を支払うわけですが、
EOS(イオス)ではこれが無料です。
送金のみではなく、
EOS(イオス)プラットフォーム上で動作
するDApps(分散型アプリケーション)を
使う時も手数料はかかりません。
この点もこれまでの仮想通貨とは
大きく違う点です。
●承認アルゴリズムにDPoSを採用
EOS(イオス)の承認アルゴリズムには
DPoSが採用されています。
DPoSとは
Delegated Proof of Stakeの略で、
Delegatedは
「委譲する」
と言う意味です。
簡単に説明すると
「EOS保持者の中から投票で選ばれた承認者に承認権限を与える」
というものです。
仮想通貨の承認アルゴリズムとして
一般的なPoWでは、取引が集中すると
送金詰まりや取引手数料の高騰が起きます。
EOS(イオス)では
DPoSを採用することで、取引を高速で、
しかもエコに処理することを実現しています。
ちなみに同じDPoSを採用している
仮想通貨としてLisk(リスク)があります。
●法人向けDApps開発に特化している
EOS(イオス)はDAppsのプラットフォーム
であると先述しましたが、
法人向けのDAppsプラットフォームとして
利用されることを想定しています。
圧倒的に早いトランザクション処理性能や
取引手数料が無料という特徴も
すべてこの実現のために必要という
ことなのでしょう。
法人、つまり商用利用を前提とするならば
処理スピードや手数料のコストといった
問題がかならず障害になります。
EOS(イオス)は最初からそのような点を
考慮しているというわけですね。
現時点での
EOS(イオス)プラットフォーム上で動く
DAppsはこちらで確認できます。
仮想通貨EOS(イオス)の将来性
EOS(イオス)の将来性はどうなのでしょう?
これまで見てきたように
EOS(イオス)の性能や特徴は
期待を感じずにはいられませんね。
格付け会社や市場は高評価
EOS(イオス)はいくつもの格付け会社や
評価機関から高評価を受けています。
●Weiss Ratings社は最高評価
アメリカの格付け会社
「Weiss Ratings社」が2018年1月に
発表した格付けでは対象の74の仮想通貨
のうち、EOS(イオス)はイーサリアムと
並んで最高評価を受けています。
●DPレーティング社は最高評価
上海の仮想通貨格付け会社
「DPレーティング社」は2018年7月に
発表した格付けで対象の200の仮想通貨
のうち、EOS(イオス)を含む7つの
仮想通貨に最高評価をつけています。
●中国CCIDの評価は6回連続1位
CCIDは中国のシンクタンクです。
約30のパブリックブロックチェーンを
技術能力、アプリケーションの有用性、
革新性の3つの要素に分けて評価しています。
評価は2018年5月から始まり、
毎月発表されています。
EOS(イオス)は6月から6期連続で
総合評価1位を獲得しています。
一方で批判や低評価も
格付け機関などからは
高評価を得ているEOS(イオス)ですが、
その一方でおもに開発者からは
批判を受けています。
巨額の資金の使い道の透明性や、
毎秒数百万とするトランザクション
処理性能への疑い、
DPoSのスーパーノードが21しかない
ことによる中央集権性などが
その理由となっています。
●EOS(イオス)は今後5年間のうちに消滅する
ビットコイン開発者のジミー・ソング氏は
「EOS(イオス)は開発者に利益をもたらさない詐欺で、今後5年間のうちに消滅するだろう」
と述べています。
●EOS(イオス)は業界存続の脅威をもたらす
イーサリアムとカルダノの共同創設者で
天才数学者のチャールズ・ホスキンソン氏は
「システム面、科学面、倫理面で大きな問題を抱えており、このままいけば大きな問題が起こることは避けられず、仮想通貨業界に害をもたらす」
と述べています。
真価が問われるのはこれから
巨額の資金を調達し、
メインネットへの移行も済ませた
EOS(イオス)。
EOS(イオス)への評価は二分している
状態ですが、プロジェクトとしては
始まったばかりと言えます。
EOS(イオス)は
イーサリアムを超えるのか、
それとも消え去ってしまうのか。
真価が問われるのは
これからと言えるでしょう。
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